自身のワードローブとなる長く使い続けられるコートが欲しいと思い約４年、私が選んだのはスティアンコルのスリップオンというステンカラーコートです。これまでのコート選びの悩みと何故このコートを選んだのか紹介します。良いコートが欲しいけど何を買ったらいいか迷っている方にはとてもお勧めできるのでチェックしてみて下さい。
コート購入への動機
私自身これまで冬物のアウターはダウンジャケットと春秋冬兼用でバブアーを着ており、長い着丈のアウターはほとんど持っていませんでした。セレクトショップのブログでの着こなしや、インスタグラムを眺め、着丈のあるコートは着こなしとして色気もあり断然格好良いと思いました。また、ある程度年齢を重ねた際にオンオフ兼用で使える一生物となる質の良いコートはメンズファッションにおける必需品と思うようになったからです。
SOUTIENCOL slip-onについて
ブランド スティアンコルの概要
ブランド名はフランス語のステンカラーコート、SOUTIENとCOLを掛け合わせた造語であり1992年創業のブランドとなります。ブランドデザイナーの三浦俊彦氏は1970年代初頭、トラディショナルの基礎を築いたVAN JAKETのデザイナーを12年間経験した経歴の持ち主であり、そんなブランドから生み出される服は上質な大人向けの服として定評があります。ブランド発足から30年、トレンドに左右される事なく発信され続けている日本が世界に誇れるブランドです。
スティアンコル スリップオン の主な仕様
価格：￥ 107,800
カラー：ベージュ、ネイビー、オリーブの３色展開
生地：オルメテックス社 コットンギャバジン
ビンテージのバーバリー１枚袖のコートをモデルにしたステンカラーコートとなります。コートの名前であるSlip Onは滑り込むという意味であり、袖を通す際の滑り込むような着やすさを体感できるコートです。生地にはイタリア、オルメテックス社のコットンギャバジン生地が使用され、この生地はコート用コットン生地の中でも高級なものであり上品な光沢と撥水性があるしなやかで強い生地です。噂では現行のバーバリーのコートでもここまでの上等な生地は使っていないそうです。
見た目の特徴として肩部分のガンパッチや袖のベルトなどがありトレンチコートからステンカラーコートに変わっていった中間的な見た目をしておりトレンチコートのカチッとし過ぎた感じが和らぎ、ステンカラーコートのスッキリし過ぎた物足りなさがない丁度いい見た目です。着丈は膝上くらいの丈感の程よい長さであり、このくらいの着丈でも歩くたびに裾がなびくのでコートとして理想的な作りをしています。
またコートの中のウールライナーが脱着可能であり防寒性もあります。デザイナーの三浦さん言わく究極のコートを作るためにブランドを始めこのコートを生み出し、25年前から大まかな仕様は変わらずに作り続けているマスターピースです。
スリップ オン購入に至るまで
冒頭でも述べた通りワードローブとなる一生物になるコート選びをする中で、有名ブランドのコートを調べ４年程悩んできましたが、品質と価格のバランス、自身の体型による見ため等、着用感、トレンドに左右されない事を考慮しスリップオンを選ぶ事となります。このコートを知ったきっかけは新潟のセレクトショップ、ノーザンアイランドのブログにより知りました。
毎年コートの季節が近づくとブログで熱く語られており、とにかく素晴らしいコートなんだという事がわかります。決め手となったのは試着した時であり、袖の通しやすさ、羽織った時の軽さがこれまでに体験した事ない良い着心地であった事と、試着した際、自信のシルエットもカッコよく見えた事が決め手となりました。
購入前に検討してたコート１
インバーティア ：ダッフルコート 価格￥173,800
| INVERTERE(インバーティア) 【MADE IN ENGLAND】DUFFLE COAT(英国製 ダッフルコート) “NEWTON ABBOT” JOSHUA ELLIS(ジョシュアエリス社生地)価格:173,800円 (2023/2/11 22:04時点) 感想(2件) |
肉厚なウールヘリンボーン生地を使ったスタンダードな見た目のダッフルコートです。ダッフルコートというと学生が着るイメージが強く少しダサく感じるかもしれませんが、ある程度の着丈があり少しゆとりのあるバランスの良いシルエットのダッフルコートは大人が着るとめちゃめちゃかっこいいです。
カジュアル〜スーツスタイルまで幅広く着合わせられる万能コートでもあり、使われている生地はジョシュアエリスという最高峰の高級生地ブランドであり、かの有名なエルメスもウールのコートにはこの生地しか使わないと言われているそうです。とにかくめちゃくちゃカッコ良く質も最高なのでコート選びを考えてから１〜２年くらいはこのコート意外ありえないと思ってました…
選ばなかった理由として
実際に試着してみましたが重量の割に着てみると軽く着心地もいいです。肉厚な生地はフワッと軽く見た目も上品な質感が体感できます。きた感じの雰囲気もすごく格好いいですし私の所持している服との相性もバッチリで言う事なしです。しかし頻繁に着用する事を考えた時にこの厚手の軽い毛布を纏ったような感覚がある服をよく着るだろうか？格好いいがもう少しシンプルな見た目のコートの方が飽きないのでは？この疑問が残る中この価格帯は払えるか？等を考え選ばない事になりました。
購入前に検討したコート２
アナトミカ：シングルラグランコート 価格￥132,000
| ANATOMICA / アナトミカ : SINGLE RAGLAN 1 / 全3色 : ロングコート シングルラグランコート アウター Aライン ロング丈 ステンカラーコート メンズ 撥水 裏地有 オリーブ ベージュ オイスター ビジネス タウンユース : 530-552-01 【MUS】価格:132,000円 (2023/2/11 22:03時点) 感想(0件) |
オリジナルのコットンギャバジン生地を使ったシンプルな見た目のステンカラーコートです。ビンテージファッション系のYou tube動画でよくバーバリーの一枚袖コートが紹介されるようになってから知ったアイテムです。アナトミカのシングルラグランコートも一枚袖であり見た目もそっくりな事からビンテージのバーバリーをモデルに作られたコートす。
シンプルながらよく考えられた設計で、裾に向かって広がる綺麗なAラインシルッエットは大股で歩いた際コートの裾が綺麗になびく事。作りが難しい一枚袖なのでどんな肩幅にも合い動きやすい事、オリジナルのコットンギャバジン生地は光沢があり丈夫かつ撥水性がある素晴らしい生地です。これらを踏まえるとシンプルな見た目でありながら完璧な作りのステンカラーコートというところに凄くひかれました。
選ばなかった理由として
コートの丈が膝下くらいまであり個人差もありますが低めの身長かつ脚のふくらはぎが太い体型の私が膝下まで丈のあるコートを着ると不恰好になる危険性があったからとなります。丈の長いコートは出てる脚の長さや細さが全体的なシルエットの要です。ゆったり目のシルエットがトレンドとしてあるので今ならギリ大丈夫かもしれませんが、子供が大人のコートを羽織ったみたいになるのが個人的にカッコ悪いと思い選ぶのを断念しました。
余談ですが昔持っていたコートについて
ナナミカ：ゴアテックスステンカラーコート 価格￥71,500
| nanamica（ナナミカ）ゴアテックス ステンカラーコート SUBF800 GORE-TEX Soutien Collar Coat ユニセックス 防水透湿素材価格:71,500円 (2023/2/11 22:10時点) 感想(0件) |
普通のステンカラーコートの見た目ながら表面に高密度のコットンギャバジン生地、裏面にゴアテックス生地を貼り合わせた異色のコートです。ボタン等の質感も質感も高級感があます。普遍的かつ高級感もある見た目に防水透湿機能が合わさった隙の無いコートですが、１つだけ気になる点があります。それは生地の裏面に張ったゴアテックスにより生地感がバリバリと固くまるで雨具を羽織ったような感覚です。
着込んでいけばこの生地の固さは解消されるかもしれませんが、この固さによる着づらさから着用頻度が低くなり、最終的に手放す事となりました。私にとって服は見ためや機能の他に着心地も大事だと学ばせてもらったコートです。余談ですが徳島のセレクトショップ、ボーイズマーケットのオーナーはこのナナミカのコートを乾燥機に何度か入れてから着用し、着やすさと、古着の様な加工感を得る荒技を行っているのをブログで確認しました。当時の私は怖くてできませんでしたが、着づらいという理由で手放すくらいなら試す価値ありです。
検討したコートをコスト面から個人的に分析してみた
インバーティアのダッフルコートは生地が世界最高のウールヘリンボーン生地である事、海外のブランドである為、輸入代理店の取り分（会社の規模、雑誌掲載等の広告宣伝規模に比例して値段が高くなるはずです）が入る事、一流の海外ブランドであるが故の15万超えの高価な価格帯になっているのだと考えられます。物がいいのは間違えないですが高いです…
アナトミカのシングルラグランコートは生地のオリジナルコットンギャバジン生地〜製品に至るまで日本製でありますが、品質の良い物をつくる為に、高い技術力を持った工場に各工程を依頼しているのでそれなりの製造コストが掛かっています。またブランド直営店を何店舗か持っており人件費や店舗運営費用もかかる事、雑誌掲載等の広告宣伝費もそこそこ多くあるので、これらの事から考えると妥当な価格帯なのでしょう。
スティアンコルは雑紙で見かける事があまり無く、広告宣伝費は上記２ブランドよりは掛かっていないはずです。また直営店もブランドアンテナショップのような１店舗だけであり店舗運営費や人権費も上記２ブランドに比べかかりません。品質面では最高峰のイタリア製コットンギャバジン生地を使用し、技術力の高い工場に各工程の製造を依頼しているので製造コストはかかっている事は間違えありません。製造工程が多いが品質は良く、この価格帯を実現できるのは広告等の諸費用が抑えれている事により可能になっているのだと判断できます。
着脱可能のウールライナー、袖のベルト、肩のガンフラップ等、製造工程が多いです。
質が良くて価格も抑えられてるのはお得に感じます。広く知れ渡っているブランドではないのでブランド力的に見劣りしてしまう部分もあるかもしれませんが、実物を見ると素人目の私でも良い物だと感じるので自信を持ってきる着る事ができます。
極論ですがブランド規模が大きくなると人権費や広告宣伝費がかかるので高くなりますが、ブランド力が強く価値が高くなります。一方、小規模で丁寧なモノづくりをしているブランドは品質と価格のバランスが良いですが広く知れ渡ってい無いがゆえにブランド価値は高くなりづらいのだと思います。最終的には各個人による判断ですが、私は質が良く価格が抑えられている物の方が大好きです。小規模ブランドの方が人と被りにくいので
購入するには
当たり前ですが、高い物なので必ず試着しましょう！！
ネットで検索すると取り扱いしているセレクトショップが出てくるので最寄りのセレクトショップに行きましょう！！良い物なので店員さんが熱く、優しく、丁寧に語ってくれるはずです。私は自分の住んでる所から200kmくらい車移動して新潟のセレクトショップ、ノーザンアイランドで購入しました。新潟のノーザンアイランドは毎年受注受付しており、私はその受注会で購入しました。受注受付時は全サイズのサンプルが揃っている為とてもお勧めです。
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試着して良いと思ったら即購入をおすすめします。知る人ぞ知るコートで人気があり、毎年売り切れるカラーやサイズが出るそうです。しかし、試着して迷ったら一旦家に帰ってじっくり考えてからにしてください。毎年展開されているコートなので今年買えなかったとしても来年は買えます。
最後に
このコートを着てまだ間もないですが着合わせしやすく、見た目も質も良く本当にお勧めできるコートです。長く使える事も間違えないので今後長い付き合いになるでしょう。ある程度着込んだら追記レポート致します。
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