私はこれまでロングTシャツ(以下、ロンT)を4〜50枚程着て来ました。アメカジ好きという事もあり厚手の生地でしっかりした質感のものが耐久性もあり長持ちするから良いと好んでいましたが、少し前によく行くセレクトショップで購入した極めてシンプルな薄手のロンTがこれまでの服選びの価値観を変える事となります。着た時に気持ちいと感じる服は自然と手にとり、こればかり着てしまうのだと…今回は着心地が良く、いつも着てしまうロン Tについて詳しく掘り下げた理由を紹介します。
よく着るロンTの条件
条件としてよくあるのは…
無地やボーダーのシンプルな柄である事
白、黒、ネイビー、グレー、ベージュ、オリーブ等の着合わせしやすいカラーである事
ごく普通の形状やデザインであり、タイト過ぎずゆる過ぎないシルエットである事
そしてこの条件に追加したいのが着心地が良い事となります。
着心地を得る為に
生地の密度にもよりますが薄手の生地の方が着心地が良いです。例として厚手の生地をクシャッと握った時と薄手の生地を握った時の質感の違いは容易に想像ができるかと思います。前者は固く後者は柔らかいです。密度については光を透かした時に全く透けない極端に密度の高い度詰め生地だと固いので、わずかに光が透ける程度の度詰め具合の生地が良いです。まずは触ってみて柔いか固いか確かめるといいでしょう。
素材については化学繊維が入ったものは除き天然素材の綿またはウール100%がお勧めです。理由として化学繊維が入った物は容易に着心地の良さを得られる反面、経年劣化が早かったり静電気が発生しやすく肌を乾燥させやすいです。天然素材の場合は人肌へのネガティブな影響も少なく化学繊維に比べ劣化が少ないからです。天然素材の中でも綿なら超長綿、ウールならファインメリノウールといった繊維が細長く細い糸を作れる素材だと生地が滑らかで光沢があり肌触りが良いです
そしてもう一つ着心地にとって大事なのがサイズ感です。タイトだと締め付け感があり動きにくく、大きすぎると今はビッグシルエットが流行だから大丈夫かもしれませんが、だらしなく見えるので普段の自分のサイズ〜1サイズ上程度で選び試着の際、軽く万歳してもお腹が裾からはみ出さなかったり、腕を曲げても袖先が手首より上にいかない程度の余裕があるサイズ感がお勧めです。ジャストサイズが少し余裕があるならそのままで、ぴったり目なら1サイズ上げてみると良いでしょう
超長綿とは繊維の長さが35mm以上の繊維が長い綿で滑らかな肌触りと繊維の光沢が特徴で希少価値の高い高級素材とされます。種類としてアメリカのスーピマコットン、インドのスビンゴールド、エジプトのギザコットン、ペルーのピマコットン、西インド諸島のシーアイランドコットン等があります。
ファインメリノウール
Fine(細い)メリノ種羊の毛で羊毛の中でも保温性、防臭性、通気性、肌触りが良く高級な素材とされます。また更に繊維が細く高級なウール素材としてエクストラファインメリノウール<スーパーエクストラファインメリノウール<カシミヤ等があります。
ロングTシャツのタイプについて
形状について大まかに
通常の長袖のロンT、七分袖、五分袖、ベースボールシャツ、フットボールシャツ、バスクシャツ等、色々なタイプの物がありますが普通の長袖のロンTが一番着やすいです。
形状について少しだけ細かくいくと
首まわりはクルーネック、Vネック、ボートネック、モックネック、タートルネック、ヘンリーネック等ありますが、いたって普通なクルーネックと首周りが詰まるのがやならVネックがお勧めです。袖部分はリブの有無が好みとなりますが腕まくりする等の実用性を考えるとリブ有がお勧めです。
普通過ぎて地味にならないか?と思うかもれませんが洋服は普通の物が一番飽きずに長く着れます。素材感の良さがあれば僅かながらも個性となり大人の着こなし方としてお勧めです。
長く着る為に
厚手のゴワゴワした生地のロンTならそのまま洗濯機に放り込んでも大丈夫ですが、着心地のいいロン Tは薄手でそのまま洗濯機に放り込むとダメージを受けるので必ずネットに入れて洗濯してください。長く着るには丁寧な扱いが必要ですが丁寧に扱うにはそこそこの値段のロン T(個人の主観で出せる額)を買う事をお勧めします。お金がかかっていれば大切に扱い、品質も良く長く着れるのなら愛着がわくからです。
エクストラファインメリノウールやスーピマコットンの服はユニクロで安く買えるからそれでいいじゃんと思う方が多くいるかと思います。確かに高品質と低価格をここまで実現できるブランドは他にありませんが洋服に少しでも興味があるなら洋服選びの視野が狭くなってしまいます。安いブランドイメージが拭えない欠点もあり長く着ようとする愛着も湧きづらいです。他ブランドで良いと思えるロンTが無い場合の最終手段とするといいでしょう。
私の所持する着心地のいいロンT
ブランド名:handvaerk(ハンドヴァーク)
2013年創業のニューヨーク発のブランドであり素材調達〜縫製まで全ての工程をペルーの身内(実家)工場にて行い徹底した品質管理の下作られています。
モデル名:クルーネックロングスリーブTシャツ
ネックはクルーネックのバインダーネック、袖はリブ仕上げとアメカジ的なロン Tの作りですが光沢がある滑らかな生地が独特な雰囲気を醸し出しています。
カラー:ストーン(ミドルグレー)
素材:綿100% ペルー産 ピマコットン
生地:60番手双糸で織ったブランドオリジナル生地
着てみるととても着心地の良い生地で試着した際に即購入を決めました。春や秋には気持ちいいからとこればかり着てしまいがちです。
価格:税込¥9,900
アメリカ発のブランドであり高品質な割にコスパが良いと思っています。
サイズ:S(日本サイズS〜Mサイズ相当) S、M、L、3サイズ展開です
着用歴:3年
よく着ているので擦れやすい背中側裾の縫製が若干ほつれてきましたが生地にはほとんどダメージありません。
私にとって洋服に着心地の大切さを教えてくれた服です。買って損の無い逸品です。
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番手とは糸の重さに対しての長さであり1番手の糸だと1kgで1kmの長さがあります上記の60番手ですと
1kgで60kmの長さの糸となります。
双糸とは2本の糸を撚り合わせた糸であり強度があり双糸で織り上げた生地は表面が均一となり細番手の双糸ですと光沢のある生地に仕上がります。
着心地を仕様から考察 お勧めしたいロンTブランド
ブランド:コムアーチ
comm.arch.(コムアーチ)メンズ Rec: Supima Smooth L/S Tee スーピマコットン ロングスリーブ Tシャツ 価格:13,200円 |
厳選された素材を使用する日本のニットブランドであり毎年リリースされるロンTは主にスーピマコットン素材で肌触りの良さを重視して作られています。
ブランド:バトナー
こちらも日本のニットブランドで厳選した素材選びや生地の独自開発を行っています。商品リンクありませんが公式HPを見てみると主にロンTは超長綿を使用した物で作られておりどれも手触りが良さそうです。
ブランド:フィルメランジェ
フィルメランジェ Tシャツ カットソー 長袖 メンズ FilMelange SR-NICOLAS SR-ニコラス SR222100 正規取扱品 【返品交換不可】 価格:15,400円 |
FilMelange フィルメランジェLEWIS long sleeve shirt Blackルイス長袖カットソー ブラック [1003018] 価格:10,450円 |
究極のカットソー作りを掲げている日本製ブランドでありメリノウールや超長綿を使用したロンTはどれも着心地がよく肌触りの良さを考え作れれています。また高級素材故に出てしまう光沢を抑え素朴な風合いを出している点も面白いポイントです。
素材選び〜生地〜縫製まで拘り高いノウハウを持っているニットやカットソー専業ブランドが間違いありません
まとめ よく着るロンTの条件
使い勝手の良いカラー
シンプルな柄または無地
少しだけゆとりのあるサイズ
ごく普通の形状
生地は超長綿またはファインメリノウール等の繊維の細い天然素材100%
厚すぎない生地で程よい薄さ
肌触りが良い
着心地のいいロンTとは
繊維の細長い天然素材(超長綿やファインメリノウール)で細番手(30番手以上)の糸で生地が作られており、生地には少し光沢があり極端な度詰め編み(光も透けない生地密度)でなければしなやかで肌触りの良い生地になります。少しだけゆとりあるサイズで着用し動いた時に生地が揺れ動くようなドレープ感があると着心地◎です。
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