夏のトップスとしてTシャツや様々なタイプの半袖シャツがありますが、とりあえず1着あると間違いないのはポロシャツです。スポーツのユニフォームやビジネスシーンの仕事着としても採用され、普段使いはもちろん、わずかながらのフォーマルが要求される洒落たレストランでの食事にもきちんとした格好として対応できます。もはや夏の万能服と言っても過言ではありません。その中でもポロシャツの原点で基本形であるラコステL1212を抑えておくべき理由を紹介します。
ラコステL1212はポロシャツの元祖

ポロシャツはフランスのテニスプレーヤーだったルネラコステが選手引退後に、テニス用のユニフォームとしてもっと動きやすく通気性の良い物はないかと考え、ポロ競技用のユニフォームに襟を付け考案した鹿の子生地の半袖シャツです。そのシャツは当時のテニスプレイヤーやゴルフプレイヤーから瞬く間に評判となり1933年に世界初のポロシャツブランド、ラコステが創設されます。L1212はラコステの基本モデルとして現代で広く普及したポロシャツの基本形であり幅広いシーンで使える日常着となっています。
鹿の子生地とは、表編みと裏編みを組み合わせた凹凸のあるニット生地です。表面に凹凸があるため、肌に触れる面積が少なく、サラッとした肌触りになります。通気性が高く蒸れにくい特徴があり吸水速乾性も高いため、汗をかいてもすぐに乾き快適な着心地を保ちます。またニット素材なのである程度の伸縮性もあります。
ラコステのポロシャツL1212が良い理由

涼しく快適
コットン100%の鹿の子生地は肌触りと風通しが良く、汗をかいてもある程度のべタつきを防いでくれます。通常のTシャツと比べてみると汗を吸った際の生地の通気性がよく、透け感の無い天然素材の細かいメッシュ状の生地という感じです。また僅かながら伸縮性のある素材なので動きやすさもあります。

ヘビーウェイトのTシャツと比べるとだいぶ快適です。
シンプルなワニのワンポイント
ワニのワンポイントが主張し過ぎずない絶妙な大きさでとても良いです◎今でこそ広く知れ渡っているブランドなのでワニと分かりますが、少し近づいてみないと分からない程度のロゴの大きさが個人的には上品だと思っています。 最初にロゴマークのワンポイントを取り入れた洋服でありこれがヒットした要因とも言われています。
老若男女問わず着れるシンプルで万能なデザイン
襟付き、前立て付き2つボタンできちっとした印象を与えてくれます。ボタンは白蝶貝(生地の色により黒蝶貝を使用)で安っぽくならない上品な雰囲気を醸し出しています。着方もタックアウトでボタンを外しラフに着れる事から綺麗目でもカジュアルどちらも行けます。またシンプルなデザインである事や、ポロシャツが作業着やビジネスシーンの制服として広く採用されている点からも老若男女問わず着れる理由と言えます。
豊富なカラー展開
全て無地ですがざっと26色(現行の日本流通L1212A)くらいあるので好きなカラーが見つかるはずです。普遍的なデザインの服ですが、これだけのカラー展開をしているので色により個性を発揮する事も可能です。
着合わせしやすい

ジーパン、スラックス、チノパン、カーゴパンツ、短パン等、色の相性が悪くなければ大抵の洋服に合わせられます。
ズバリよい理由は
ポロシャツには素材や形を変えた優れたアイテムが多々ありますが、ラコステL1212は世にある全てのポロシャツの基本形です。シンプルで普遍的なデザインは面白く無いと感じるかもしれませんが、少し変わった仕様の物は一時的に良くても飽きる可能性が高いです。飽きずにいつまでも着れるのはシンプルで基本的なものだけなのです。

年齢が上がるにつれてシンプルで基本的な洋服が一番と思うようになってきました。
ヨーロッパ、アメリカ、日本流通品があるけど違いは?

現在ラコステのL1212はヨーロッパ流通、通称フララコ(生産国は不明だがEU圏内のモロッコやチュニジアと言われている)、アメリカ流通(ペルー製)、日本流通(日本製)の3パターンの流通品があります。各流通品により価格が異なり高い順から行くとヨーロッパ¥20,900、日本¥17,600、アメリカ流通¥16,980の順です。ヨーロッパ流通とアメリカ流通はフランス本国規格のL1212でサイズ感も一緒らしいですが生産国により若干のバラツキがあるようです。生地は少しドライな質感の鹿の子生地で良い意味で経年変化を楽しめる生地感です。
日本流通は着丈が短くなっており日本人の体型に合わせたサイズ調整がされています。正式な型番はL1212AまたはL1212LJとなります。生地はスーピマ綿を使用し、しっとりとした上品な生地感で洗い込んでも質感の変化が少なく上品な見た目を維持してくれるそうです。サイズ感はアメリカ流通とフララコに比べ少し小さめの作りです。
フララコ
サイズ | 身幅 | 着丈 | 肩幅 | 袖丈 |
---|---|---|---|---|
2 | 50.5 | 68 | 43.5 | 21 |
3 | 52 | 70 | 44.5 | 23 |
4 | 54.5 | 70 | 47 | 22.5 |
5 | 58.5 | 71 | 48.5 | 24.5 |
アメリカ流通
<サイズ表> | ||||
身幅 | 着丈 | 肩幅 | 袖丈 | |
2 | 約47cm | 約69cm | 約44cm | 約20cm |
3 | 約50cm | 約70cm | 約44.5cm | 約21cm |
4 | 約53cm | 約71cm | 約46cm | 約21.5cm |
5 | 約56.5cm | 約71.5cm | 約49cm | 約22.5cm |
日本製
表記 サイズ | 身幅 | 着丈 | 肩幅 | 袖丈 |
---|---|---|---|---|
2 (US XS) 日本のS相当 | 48 | 67 | 41 | 21 |
3 (US S) 日本のM相当 | 51 | 69 | 43 | 22 |
4 (US M) 日本のL相当 | 54 | 71 | 45 | 23 |
5 (US L) 日本のXL相当 | 58 | 73 | 47 | 23 |
私の所持するフララコ

ラコステ L1212 (ヨーロッパ流通品) カラー ブラック サイズ2(S相当)
現行価格¥21,780 購入時¥18,000くらい(2021年) 着用歴 4年
新潟のセレクトショツプ、ノーザンアイランドの通販にて購入
週末のみの着用なのでそんなに経年変化は出ておらず、襟や前立ての質感もしっかりとしています。

内側の襟から肩にかけての補強テープが付いてる点からある程度の耐久性がある服だとわかります。また裾部分にはサイドスリットがあり、ある程度の運動性を考えた作りになっています。

黒蝶貝のボタンが高級感を醸し出してくれてます。着用する際は素肌の上からそのまま着用していますが通気性の良い鹿の子生地なので着ていて気持ち良いです。
フララコのメリット・デメリット

メリットは
フランス本国のラコステショップで売られている物と同じなのでフランス規格品の元祖ポロシャツであるというところだけかもしれません… 生産背景を気にしたりブランド本国の規格品である事に拘る服好きな人にのみ刺さる物だと思います。私が購入したセレクトショップ、ノーザンアイランドの店主は30年着用しいるのでフランス規格品は確かな耐久性と経年変化が楽しめる服なのだという事が分かります。

拘りたい服好きが好む品です
デメリットは
価格が他の流通品と比べ高いです。最近では円安の影響で輸入品の価格が上がっているので尚更価格差を感じます。また、着丈が長く身長が高いスタイルの良い方には問題ありませんが日本人向けのパターンでは無いと感じます。(タックインで着るなら問題ありません)またサイズも2でSサイズ相当となりますが日本人のサイズ感だとMよりのSって感じなので大きいです。

乾燥機に入れるといい塩梅に少し着丈が縮みますが、乾燥無しで洗濯すると元の着丈に戻ります
ヨーロッパ、アメリカ、日本流通品どれがいい?

元祖でオリジナルである事を1番に望むならフララコ一択でしょう。服好きで拘りたい方に是非!
![]() | [並行輸入品] FRANCE LACOSTE (フランスラコステ) S/S PIQUE POLO – BLEU MARINE NAVY 166 フララコ ポロシャツ メンズ 価格:20900円 |

フランス規格品で価格を抑えたいならアメリカ流通品です。インポート物に拘りがありコスパも気にする方に是非!
![]() | 価格:16980円 |

確かな品質で日本人にあったサイズ感で着たいのなら日本流通が間違いありません。サイズ、買いやすさともにお勧めです!!
![]() | ラコステ L1212 ポロシャツ 日本製 LACOSTE メンズ クラシックフィット 価格:17600円 |

お勧めのカラーは?

26色近くあるので迷いますが…
濃いめのカラーで着回しのきくカラーがお勧めです。という事で必然と黒かネイビーの2択です。どちらの色も着回しし易く、ビジネスシーンでも多く着られているポロシャツのカラーです。
ホワイトやサックスブルー等の着回しやすい薄目のカラーもありますが生地の性質上透けてしまうのでインナーの着用が必須です。インナー着用前提の方にはお勧めできる良いカラーです○
もう少しカジュアルに着たいとお考えの方にはブラウン、オリーブ等の着回しやすいアースカラーもお勧めです。
個性を発揮したりコーディネートの刺し色として考えるなら濃いめのビビッドカラー、赤、緑、青等も良いですが2枚目購入からが無難です。

まずは自分の持っているボトムスとのコーデを想定した色選びだったり、所持している夏用のトップスと被らない色を選ぶのも一つの手かと思います。
最後に簡単ではありますがポロシャツの基本形、ラコステL1212を是非お試しください。買って損はないアイテムですので!!
余談ですがL1212の杢カラー、サイドスリッド無しバージョンのL1264もお勧めですので下記にてチェックしてみてください。
日本製
![]() | 【国内正規品】【正規取扱店】LACOSTE JAPAN(ラコステ)/L1264AL HEATHERED POLO(霜降りポロシャツ)/ MADE IN JAPAN 価格:17600円 |

アメリカ流通
![]() | 価格:15980円 |

フララコ
![]() | 価格:20900円 |

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