世に中にはモンクレールやカナダグース等、素晴らしいダウンジャケットが多々あります。比べる対象では無いかもしれませんがモンベルのインナーダウンは価格、使い勝手のよさを考えるとこれらの高級ブランドよりも良いのではないかと思えてしまいます。使いやすくて間違いないので持っていない方はとりあえず1着購入してみて使い勝手の良さを感じて欲しい逸品です。
モンベルインナーダウン(スペリオダウン ラウンドネックジャケット)について
コスパ抜群の日本のアウトドアメーカーが作るノーカラー(襟なし)タイプの薄手のダウンジャケットになります。スペックとして800フィルパワーのダウンを使用しており配合費はダウン90%フェザー10%であり高級なダウンジャケットに匹敵する配合費です(カナダグースはダウン80%フェザー20%です)
表面のナイロン素材はマットな質感の撥水加工を施したリップストップナイロン(引裂き防止の細かい格子状の縫い目がある生地)となっておりアウトドアの使用にも適した作りになっています。物としてマウンテンパーカーのアウターの中に着る事や普段使いのコートの下に着たりシャツの上から羽織る等街着としての使用も可能な物となっております。またパッカブル使用(袋に折り畳み収納できる仕様)になってる点も使い勝手の良さに1役かっている隙のないアイテムです。
※フィルパワーとは一定の容器(シリンダー)にダウンを28.4g入れ荷重をかけた時の体積の膨らみ具合を指しフィルパワーが高い程空気を溜める力に優れている為、保温力が高いとされます。ただしダウンの保温性はフィルパワーだけではなくダウンの量も関係してきます。
ダウンの量が多ければ体積が増しより多く空気を溜めやすくなるため保温性も高く暖かくなります。
所持品紹介
購入時価格 税抜き¥10,800
着用歴:年間着用日数30日✖️6年
カラー:ブラック
サイズ:S
メンテナンス:2年に1回クリーニングに出す
6年程着用してますが縫い目からのダウンの抜けは他のダウンジャケットに比べ少ないように感じます。また薄手の為、経年劣化によりダウンが潰れ薄くなってきたと感じる事もありません
縫い目からダウンの抜けが目立たないのは縫製が良いのと、薄手の為、封入してるダウンの量があまり多くないからと推測します。
コーディネートについて
ベーシックなアイテムなのでほぼ何にでも合うかと思います。私はバブアーの中やコートに下に着用したりします。あまり寒くない日やコンビニ等の近場への外出時などはカーディガン的な感覚でニットの上から羽織ったりもします。
買ってよかったところ
着回し力が高く様々なアウターの中に着れるのでとても便利です。寒い日にスーツのジャケットの下に着たりもします。
家の中でも着れます。軽いジャケットで襟がなく羽織りやすいのでカーディガン的な感じで着れます。
手軽に持ち運べます。パッカブル仕様であり寒暖差がある日にはバックに入れて持ち運べるので重宝します。
デメリット
ほぼありませんが強いて言うなら他の海外のアウトドアブランドやお洒落なブランドのインナーダウンから比べると少し格好悪く見えてしまうところでしょうか?たまにですが着合わせする服によってラウンドカラーの首元がもう少し詰まっていた方が良いと感じる場合もあります。
モンベル=価格が安く品質がいいので、老若男女多くの人が着用し一般層に浸透したブランドイメージです。
他メーカーのインナーダウン比較
ここでは代表的なユニクロとノースフェイスとで簡単に比べてみました。
以下メーカホームページよりの抜粋データをまとめた比較となります。
代表的なインナーダウン商品
ユニクロ:ウルトラライトダウンコンパクトジャケット
モンベル:スペリオダウンラウンドネックジャケット
ノースフェイス:サンダーラウンドネックジャケット
価格
ユニクロ:税込¥4,990
モンベル:税込¥11,880
ノースフェイス:税込¥27,500
ノースフェイスが圧倒的に高くユニクロは安いです。
ダウン(中綿)について
ユニクロ:ダウン90%フェザー10% ダウンスペック640フィルパワー
モンベル:ダウン90%フェザー10% ダウンスペック800フィルパワー
ノースフェイス:ダウン54%化繊綿40%フェザー6% ダウンスペック900フィルパワー
ノースフェイスの900フィルパワーは54%のダウンのみですが化繊綿を仕様する事で水に濡れても保温力を失わない仕様かつ化繊綿にセラミック粒子を練り込んだ光電子ダウンという体からの熱を輻射し保温力を高める特殊技術を用いた仕様となっています。ダウンについては特殊技術を含めノースフェイスが凄いです。
表面素材
ユニクロ:耐久撥水性ナイロン(裏面は静電防止加工)
モンベル:撥水加工リップストップナイロン(引き裂き防止縫い目加工のあるナイロンです)
ノースフェイス:パーテックスクアンタム(世界最高の極細繊維を高密度に織った軽いナイロン素材で引き裂きにも強く高密度ナイロン生地の為、ある程度の撥水能力もあります)
ユニクロはそれなりですが、モンベルはアウトドアメーカーとして必要最低限の仕様としてダウンの致命傷となる引き裂きによるダウンの漏れを防ぐという設計です。ノースフェィスは価格からも納得の最先端の素材を使用しています。
携帯仕様
ユニクロ:パッカブル(専用袋に折りたたみ収納)
モンベル:パッカブル(専用袋に折りたたみ収納)
ノースフェイス:ポケッタブル(ポケットの中に収納)
専用の収納袋は無くす可能性があるのでポケッタブル仕様の方が便利です。
重さについて
ユニクロ:不明
モンベル:サイズ平均、約156g
ノースフェイス:Lサイズで約265g
重さについてはメーカーホームページより確認しましたが、いまいち不明な部分もありました。おそらくですがユニクロはフィルパワーの観点(フィルパワーが高い方が少ないダウンの量でも保温力を確保できる)からモンベルと同等の保温能力を確保するとなると重くなると推測されます。ノースフェイスについてはポケットにもファスナーがついいている点やダウン以外にセラミック粒子を練り込んだ化繊綿を仕様している点からも重量があると推測されます。
比較まとめ
価格に性能が比例しノースフェイスが一番良い仕様となってます。もはや他2ブランドと比較すると別次元です。逆にユニクロは驚異的なコスパでインナーダウンとしての機能をしっかり果たしているのがすごいところす。またユニクロは素材の独自開発等、年々品質改良し低価格を実現させてくる点においても見逃せない部分があります。
2022年2月現在において、スペック重視ならノースフェイス。とにかく安さを重視するならユニクロとなります。ここで安さもスペックも両方とりたい考えの人はモンベルがお勧めです。モンベル以外の他2ブランドは持っていないので比較できませんが、長い期間着用した際の耐久性において、モンベルは6年着用しても全然へたってこないので、インナーダウン選びにおいて間違いのない選択です。
購入は
モンベルのインナーダウンは日本人の標準体型に合わせたサイズ感なので普段自分の着ている洋服のサイズに合わせる形で通販サイトで購入してもほぼ問題無いです。ただし体型が特徴的な方やどうしても心配な方は全国各地にあるモンベル取り扱い店にて試着してからの購入をお勧めします。
最後に
モンベルのインナーダウンは品質、価格、使い勝手の良さは間違いない逸品であり私自身の所持する服の中でも壊れたらまた買おうと思える傑作な服です。何年着れば壊れてくるかわかりませんが、劣化具合がはっきりしてきたら追加レポート致します。
コメント