中年に差しかかった体型の変化によりセントジェームスのバスクシャツのサイズが合わなくなった為、試着したところサイズ感、品質、価格も良かったのでお勧するものです。以下紹介文ではブランド名を略しティージーと記載しています。
ティージーってどんなブランド?
日本製の旧式織機を使用し丈夫で質の良いボートネックバスクシャツを生産しているブランドで製造は全て東日本の工場で行われています。旧式の織機より生み出される2種類の生地が特徴的でHDCS COTTN(超高密度度詰天竺スラブコットン)とORGANIC SRAB COTTONがあり、同ブランドの製品の殆どはこの2つの生地から作られています。これらの昔ながらの手法で作られる生地から生み出されたカットソーは品質の良い日本製 メイドインジャパンを体現しています。
HDCS COTTN(超高密度度詰天竺スラブコットン)ってどんな生地?
一般のTシャツなどで使われる生地と比べ約3分の1の速度でゆっくり高密度に編み立てられ、質感は丈夫な洗いざらし感、スラブコットン独自のムラのある独特の生地感です。織機のセッティングが狂うと忽ち糸が切れてしまい繊細で神経を使う作業なので熟練の職人だけが作れます。
度詰:密度を詰めて生地を編み立てる事であり度詰をすると網目が綺麗に揃います。
天竺:1本の系でループを作り編み立てられる編んだ生地。
スラブコットン:太さにムラのある糸を使った生地
簡単に言うと高密度に編み込んだムラ感のある綿生地って事です。
高密度な生地と説明してますが手触りはコシがありながらも柔らかめでスラブコットン独自のムラ感による凹凸感もありますが柔らかいので肌触りが良いいです。着込む程に体に馴染む生地であり綿製品のナチュラルな素朴感、着心地の良さを感じれます。
ORGANIC SRAB COTTONってどんな生地?
有機栽培のムラ感のある綿生地って事ですが… 素材には高品質のアメリカ製オーガニックコットンを使用し日本国内の紡績工場で糸に、その後全ての工程を東日本の工場で行ってできています。質の良いアメリカ産素材を日本国内で高品質に編み立てた生地となります。
こちらの生地が使われた商品は持っていませんが店頭にある商品を見たところHDCS COTTONに比べ厚みがありふっくらと編み込まれているのである程度の保温性もあるもあると予想できます。詳しくは下記リンクにて
TIEASY(ティージー) オーガニック ボートネック バスクシャツ メンズ 長袖 Tシャツ トップス カットソー 無地 綿100 コットンニット 日本製 TE002 父の日 価格:12,100円 |
所持品紹介
モデル名:HDCS ボートネックバスクシャツ
カラー:ブラック(無難で使いやすいので選びました)
素材:綿100%
価格:税込¥9,900
サイズ:4(Mサイズ相当)0〜6まで7サイズ展開です。
着用歴:3年
使用感として割と雑に扱っても大丈夫です。洗濯はそのまま洗濯機に放り込んでますし、ちょっとしたアウトドアでの活動等でも着やすいのでとても気にっています。生地の厚さはTシャツとスウェットの中間くらいの厚さです。
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選んだ理由
私は過去にセントジェームスのバスクシャツ(モデル名 ウェッソン)を持っていましたが太ってキツくなったのでワンサイズ上の商品を購入してみました。(T3→T4)洗濯後に着てみてもサイズが緩く微妙なので妥協したくない私は独特の生地感でこだわった作りのティージーのバスクシャツ、サイズ4(M相当)を試す事となります。
セントジェームスのサイズT3〜T4の中間に当たるちょうどいいサイズ感であった事が購入する決め手となりましたが、作りについてもセントジェームズと比べ首回りの補強(バインダーネック)、裾のスリットと手間のかかる作りで値段も無地の物は税込¥11,880 、ボーダー柄は税込¥12,650、肩抜きボーダーは税込¥14,300とセントジェームズに比べると安いのでお得感があります。
セントジェームスとの比較
上記でも少し書いてますが私が過去に持っていたセントジェームスの代表的バスクシャツ、ウェッソンと比較してみたいと思います。
価格
ティージー:税込¥11,800〜14,300 (柄による)
セントジェームス:税込¥13,200(柄に関係なく一律)
サイズ
ティージー | ||||
サイズ | 着丈 | 身幅 | 肩幅 | 袖丈 |
0 | 58 | 44 | 36 | 50 |
1 | 60 | 47 | 38 | 51 |
3 | 63 | 49.5 | 40 | 53.5 |
4 | 66 | 53.5 | 42 | 57.5 |
5 | 69 | 56.5 | 44 | 59 |
6 | 71 | 59.5 | 47 | 60 |
セントジェームス | ||||
サイズ | 着丈 | 胸囲 | 肩幅 | 袖丈 |
T0 | 59 | 85 | 39 | 50.5 |
T1 | 60 | 88 | 41 | 51 |
T3 | 64 | 96 | 45 | 52 |
T4 | 68 | 100 | 47 | 56.5 |
T5 | 70 | 104 | 49 | 57 |
T6 | 72.5 | 108 | 52 | 60.5 |
T7 | 74 | 114 | 53.5 | 61 |
サイズを比較するとティージーはセントジェームスに比べ着丈、袖丈が短く肩幅が狭く身幅が広いです。セントジェームスは着丈袖丈が長く、肩幅も広く、身幅が狭いのでこれらを総評するとセントジェームスは手足の長い欧米人向けのサイズ感、ティージーは日本人向けのサイズ感と分かります。
製造に関する手間
ティージー:HDCS COTTONは熟練の職人だけが作れるとっておきの生地です バインダーネック、裾のスリット等の仕様も手間がかかっています。
セントジェームズ:丈夫な生地でしっかりとした作りです。
着心地
ティージー:最初から柔らかめで肌触りも良く着込むほどに馴染む
セントジェームズ:最初は固いが着込む程に馴染む
見た目や生地感
ティージー:スラブコットンならではの素朴感、着心地のよさがあります。
セントジェームズ:固く均一な生地の網目は高級感、仏製ブランドというオシャレな魔力を感じさせます。
耐久性
ティージー:3年着てヘタらずダメージもないのでなかなかの耐久性です。
セントジェームズ:5年程着たので耐久性◎です。
カラーバリエーション
ティージー:豊富です
セントジェームス:あり過ぎます
ブランドネームバリュー
ティージー:セントジェームスに比べると若いブランドですので今後に期待です。ブランド独自の生地は他には無いオリジナルなので世界の名だたるバスクシャツブランドに割って入れると思います。
セントジェームズ:歴史があり世界的に有名なので強いネームバリューがあります。
ティージーをお勧めな方
・安くていい物が好きな方
・品質の良い日本製が好きな方や凝った物が好きな方
・素材のナチュラルな質感が好きな方
・長く使えるシンプルでスタンダードな服が欲しい方
・商品展開が豊富なので様々なモデルから選びたい方
・日本人向けのサイズの合う服が欲しい方
ティージーをお勧めしない方
・目立つブランドアイコンが欲しい方やブランドネームバリューを強く求める方
・同じ服を長く着ない方
・派手な服が好きな方
・インポートブランドしか着ない方や日本製はダサいと感じる方
・ユニクロ等のファストファッションブランドでいいと思っている方
購入は
地方のセレクトショップで多数展開されているので現物を見て試着する事をお勧めしますが近くに販売店がない場合はブランドのオンラインショップや楽天での購入となります。
まとめ
ティージーは…
・品質と価格のバランスがいい
・首まわりのバインダーネック(補強)や裾のスリット(動きやすさを高める)等しっかりこだわった作りである
・熟練の職人のみが作れる肌馴染みの良い素朴な生地で着込む程に体に馴染む
・耐久性があり長く着れる
・セントジェームスよりハーフサイズくらい小さいサイズであり日本人に合うサイズ感である
最後に
以前の私はいいバスクシャツといえばフランス製のセントジェームスやオーシヴァルが頭に浮かびましたが今はいいバスクシャツ=ティージーとなっています。もっと早くからこのブランドを知っておけば良かったと思っています。ティージーは商品展開も豊富で新しく面白い商品も出てきているので今後も目が離せません。(個人的に肩抜きボーダー柄のバスクシャツやサーマルシャツが気なっています)旧式の織機を使用し熟練の職人がつくりあげる日本製の素晴らしいバスクシャツブランドを是非手に取って見て下さい。
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