私はこれまでヘビーウェイトTシャツを10数枚程来てきました。特にアメリカ産のチャンピオン、グッドウェアー、キャンバーのTシャツはどれも耐久性抜群でシンプルで着やすい見た目がとても気にっています。3ブランド共、同じ様な厚手のTシャツですが少し掘り下げていくと各ブランド毎に特徴があり好みの分かれる部分が出てくるかと思います。今回はヘビーウェイトTシャツの優れているポイントや各メーカーの特徴を踏まえ選ぶべきポイントを紹介していきます。
ヘビーウェイトTシャツって何?
ヘビーウェイトTシャツとは6.5〜9オンス程度の生地厚さがあるTシャツです。(9オンス以上になるとTシャツ用の生地では無いレベルの厚さとなってきます)
生地の厚さ値であるオンスとは約0.9㎡あたりの生地の重さを指し、1オンス約28gなので6.5オンスの場合は0.9㎡あたり182gの重さがある生地となりま
厚い目の詰まった生地でガシッとした質感なので洗濯耐久性があり他のTシャツと比べ寿命が長いのが特徴です。気を使わずラフに扱えるところも長所となります。
チャンピオンのヘビーウェイトTシャツについて
代表モデル:T1011(無地 ショートスリーブ ポケット付き)
価格:¥6,600
素材:綿100%(アメリカ製コットン)
生地厚さ:7.1オンス
改良されながらも1930年代に作られたTシャツでありアメリカ製Tシャツの代表格と言えます。特徴として襟周りはバインダーネック仕様、胴回りは丸胴仕様となり袖部分にブランドロゴが縫い付けられているのが特徴です。またカラー展開や袖丈や袖付けの仕様変更品等の商品展開も豊富です。
バインダーネックとは:ネックのリブをTシャツ本体に閉じ込むように縫い付けた仕様で、通常のネック周りと比べると強度があり、少しボリュームもあります。ビンテージやミリタリーのTシャツによく使われている仕様です。
丸胴とは:胴体部分の生地が筒状であり胴体部分の脇に縫い目がありません。前面と背面の生地を縫い合わせて作られたTシャツは横割りと言われ脇に縫い目があります。丸胴仕様はビンテージ等の古いTシャツによく見られる仕様で、胴体部分の縫い目が無いので着心地が良いですが、胴体部分の筒形状故に生地の織り方向が1方向となるので着こんで行くと少し捻れが出ます。
グッドウェアのヘビーウェイトTシャツについて
代表モデル:レギュラーフィット 半袖クルーネックポケットTシャツ
価格:¥7,700
素材:綿100%(アメリカ製コットン)
生地厚さ:7.2オンス
1983年創業のブランドでアメリカ製の普遍的かつ丈夫である日常着を体現しているブランドです。特徴として首周り後から肩にかけて内側に取り付けられた補強テープと補強テープ部分の2重ステッチといった負荷のかかりやすい部分を補強し丈夫に作られている事がわかります。ネックはチャンピオンのバインダーネックとは違いリブ仕様のネックとなっています。こちらのブランドもカラー展開、ちょっとした仕様変更等の商品展開も豊富です。
キャンバーのヘビーウェイトTシャツについて
代表モデル:マックスウェイト 半袖ポケットTシャツ
価格:¥7,700
素材:綿100%(アメリカ製コットン)
生地厚さ:8オンス
1948年に生地工場として創業しそのノウハウを活かし1992年よりオリジナルの自社ブランドウェアを販売し始めたアメリカのカットソーブランドです。特徴として8オンスの分厚い生地とリブ仕様の伸びにくい詰まったネックでガチガチのアメカジといった印象を受けます。首周り後の補強テープや肩の2重ステッチはグッドウェアと同じです。またサイズがアメリカサイズですので日本サイズより1サイズ大きいです。
3ブランドを比較してみた
ここでは私個人の主観となりますが実際に購入し着てみて思った感想を元に紹介します。
- 知名度と買い易さ、価格は?
チャンピオは誰もが知るスポーツブランドであり取り扱い店も多い印象です。グッドウェアは中国産のお手頃価格なモデルもあり手広く展開しています。逆にキャンバーは拘り強めのセレクトショップで置かれている事が多く前者2ブランドに比べると知名度も低く見つけづらいです。価格はチャンピオン¥6,600、グッドウェア¥7,700、キャンバー¥7,700となりチャンピオンが安いです
- 着心地は?
生地の面から比較するとチャンピオンの生地が一番薄いですが洗濯を繰り返すうちにしっかりと目が詰まり強度を増していく印象を受けます。着づらさはなく程よいドライな質感で心地よい固さを維持します。グッドウェアの生地は最初はしっかりとした固さがありますが3年程着込んでくると少しづつ柔らかくなり着やすくなってきます。キャンバーの生地は3つの中で最も生地が厚く、着込んでもガッシリと固い質感が維持されますので頑丈ですが、この固さと厚さ故に3つのブランドの中で着心地は劣ります。
ネック形状より比較するとチャンピオンは襟に厚みがあるバインダーネック仕様ですが首まわりは3ブランドの中では一番広く頭を通しやすいです。グッドウェアとキャンバーはリブ仕様のネックで首まわりが詰まっており、グッドウェアの方は気にならないレベルの頭の通しやすさですが、キャンバーの首まわりは結構詰まっているので頭を通す時にキツさを感じます。
これらの点からチャンピオンが一番が着心地が良く、グッドウェアは普通でキャンバーは着づらいです。
- サイズ感は
ブランド3をサイズ比較してみます。条件としてキャンバーはUSサイズで1サイズ大きいのでSを日本Mサイズと考え、チャンピオンの着丈は身丈表記で着丈より約2.5センチ長いので着丈換算−2.5センチで考えます。(身丈67の場合は着丈64.5)
下記寸法表よりチャンピオンが一番着丈が短く身幅、肩幅が広いボックスシルエットでボディラインから生地が離れるため動きやすいと考えられます、逆にグッドウェアは他2ブランドと比べてタイト目な作りです。キャンバーの方は身幅が他2ブランドより狭く着丈と袖丈が長いので、細長い体型の外国人むけのサイズ感といえます。
チャンピオン
サイズ | 身丈 (cm) | 身幅 (cm) | 肩幅 (cm) | 袖丈 (cm) | 身長の目安 (cm) |
S | 63.5 | 48 | 43 | 19.5 | 155-165 |
M | 67 | 53 | 48 | 21 | 165-175 |
L | 70 | 58 | 53 | 22 | 175-185 |
XL | 72 | 63.5 | 58 | 23.5 | 175-18 |
グッドウェア
S | M | L | XL | |
---|---|---|---|---|
肩幅 | 39 | 42 | 45 | 48 |
身幅 | 45 | 50 | 55 | 60 |
袖丈 | 19 | 20 | 21 | 22 |
着丈 | 62 | 65 | 68 | 71 |
キャンバー
サイズ(cm) | 着丈 | 身幅 | 肩幅 | 袖丈 |
S | 約70 | 約47 | 約44 | 約22.5 |
M | 約72 | 約53 | 約49 | 約23 |
L | 約74 | 約57 | 約52 | 約24 |
XL | 約77 | 約63 | 約54 | 約25.5 |
まとめ どのブランドを選ぶか?選ぶべきポイント
- チャンピオンなら
3ブランドの中で万人向けであり他2ブランドより1000円安く取扱い店も多く買いやすいです。他2ブランドに比べ首周りも広く頭を通しやすく生地厚もドライな質感で2ブランドと比べて通気性も良さげです。また肩幅と身幅が少し広めなので着やすさと動きやすさもあり、肩幅の狭い女性の方も肩を落として着ると今っぽいゆとりのあるサイズ感でカッコよく着れるのでお勧めです。誰もが知るブランドロゴがワンポイントとして袖部分に取り付けられているので分かりやすいです。
女性の方、分かりやすいブランドロゴを求める方、着やすさや動きやすさを求める方はチャンピオンが間違いありません。
価格:6600円 |
- グッドウェアーなら
こちらも万人向けと言えますが、少し狭めのリブ仕様のネックとチャンピオンと比べ少しタイトなサイズ感となります。しっかりとした物でピッタリ目のサイズ感を求める方、Tシャツ1枚での着方でなくインナーにも着たい方、ブランドロゴが無い物を求める方、チャンピオンのサイズが合わなかった方にお勧めです。
ちなみに生地はチャンピオンより厚いですが着込むとある程度柔らかくなります。
GOODWEAR(グッドウェア) ポケット Tシャツ 半袖 / メンズ レディース トップス シンプル クルーネック 無地 厚手 アメリカ製 GW040090 S/S POCKET TEE 価格:7700円 |
- キャンバーなら
とにかく丈夫さを求める方、10年くらい同じTシャツを着たいと思う方や、アメカジ好きで無骨な服を求めるような変態な方にお勧めです。個人的に一番好みです。
Camber 302 キャンバー 8オンス マックスウエイト ポケット Tシャツ 半袖 厚手 ヘビーウェイト MADE IN USA アメリカ製 クルーネック ポケt 大きいサイズ 価格:3990円~ |
- 最後に
3ブランドとも間違い無い逸品でどれも耐久性抜群です。最初は固く着づらいと感じるかもしれませんが着込む程体に馴染み手放せなくなっていきます。私自身、多少のダメージなら修理しとにかく着込んでいこうと思っています。洋服は着込んで自身の体に合ってきたタイミングだったり、長く愛用している事がカッコいいと思っていますので、長く着られるヘビーウェイトTシャツを是非お勧めします!!
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